よくある質問集

機能性表示食品とは、特定の健康機能（体調を整える、体脂肪を減らす、便通を改善するなど）に役立つ成分が含まれていることを科学的な根拠に基づいて表示した食品のことです。これは日本の制度で、消費者が健康を意識して食品を選ぶ際の参考になるように作られました。

1. 科学的根拠
   • 機能性表示食品は、食品の効果について科学的根拠があることを前提にしています。企業は、機能性を証明するための研究データを消費者庁に届け出ます。
2. 届出制
   • 企業は、機能性表示食品として販売する前に、製品の機能性に関する情報を消費者庁に届け出る必要があります。消費者庁は届出内容を確認し、消費者に公開します。

機能性表示食品と特定保健用食品（トクホ）は、どちらも健康に役立つ成分を含む食品ですが、それぞれの認定制度や表示方法にはいくつかの違いがあります。以下にその主な違いを説明します。

1. 認定制度

• 特定保健用食品（トクホ）
  • 許可制：厚生労働省の個別審査と許可が必要です。企業は製品ごとに申請し、科学的なデータに基づいて健康効果が認められた場合のみ、トクホとして許可されます。
  • マーク：許可された製品には、トクホマークが表示されます。
• 機能性表示食品
  • 届出制：企業が製品の機能性に関する情報を消費者庁に届け出るだけで販売が可能です。消費者庁は届け出内容を確認し、情報を公開しますが、個別審査は行いません。
  • 表示：科学的根拠に基づいた機能性の表示が製品に記載されますが、トクホのような専用マークはありません。

2. 科学的根拠の提出

• 特定保健用食品（トクホ）
  • 厳格な審査：製品ごとに厳格な科学的審査が行われ、ヒト試験データなど具体的な証拠が必要です。
• 機能性表示食品
  • 簡略化された手続き：科学的根拠は必要ですが、トクホほど厳格な審査は行われません。企業は科学的な文献や研究データを基に自ら評価し、消費者庁に届け出ます。

3. 表示内容

• 特定保健用食品（トクホ）
  • 健康効果の表示：特定の健康効果（例：「お腹の調子を整えます」「コレステロールを低下させます」）を表示することが許可されています。
• 機能性表示食品
  • 機能性の表示：科学的根拠に基づいて特定の機能性（例：「体脂肪を減らすのを助けます」「目の疲れを軽減します」）を表示します。ただし、トクホのように許可を受けた表示ではなく、届け出に基づく表示です。

4. 使用目的

• 特定保健用食品（トクホ）
  • 特定の健康問題の改善：特定の健康課題（例：血圧、コレステロール、便通など）に対して効果があることが証明された食品。
• 機能性表示食品
  • 健康の維持・増進：特定の機能性成分によって日常の健康管理や美容、体調維持に役立つ食品。

基本的は問題ございませんが、ご心配な場合はかかりつけ医にご相談することをおすすめします。